結城紬との出会い 1

思川桜染め

 

 

 

 

 

 

 

 

私が、着物の生地とワイヤーを使った作品を作る大きなきっかけになったのは、引っ越した土地で初めての異業種交流会に参加した事でした。

そこの参加者のSさんに

「桜のモチーフのアクセサリーを作ってもらえませんか?!」

と言われました。

Sさんは、常に身につけられるシルバーアクセサリーが希望だったのですが

私は希望に沿うようなシルバーアクセサリーを作ることが出来ません。

そこで、私に作れる桜のモチーフの作品を考えました。

栃木県の小山市には、ここにしかない思川桜と言う固有の桜があります。

この桜は10枚花びらでとても可愛い花で、ソメイヨシノより少し後に咲きます。

 

色々調べている時に、同じ異業種交流会に参加したAさんが

「この桜で染めた草木染めの結城紬があるので、織元さんの所へ行って見ない!」

と誘ってくれました。

そこで、私は、 Aさんに連れられて結城紬の織元さんの所へ伺いました。

桜で染めた生地だからさぞ綺麗なピンク色なのだろうと想像しウキウキしながら伺いました。

 

織元さんで実際に思川桜で染めた生地を

「これがそうです。」

と見せられてがっかり

なんと生地は、ピンクではなくオレンジより茶色に近いような

まさに草木染めの地味〜〜な色でした。

 

が===ん

 

これで桜か。。。。(@@;

 

一瞬で夢に描いていた桜は散っていきました。

 

しかし、せっかくのチャンス

これはこれで形にしてみよう。

 

気を取り直して生地を分けて頂きました。

 

その価格に、またビックリ(@O@)

 

このサイズでその価格ですか!!

 

「はい、結城紬の手織りの生地は、両側からお札で挟んだ価格以上です。」

なるほど!そんな高級な生地だったのですね〜

伝統工芸の価格を初めて知ることとなりました。

 

さて、ビックリしていてもしょうがありません。

早速、購入して来た結城紬とワイヤーを組み合わせて桜のモチーフを作りました。

 

 

そして完成したその桜を額に収め桜のモチーフを作ってと言ったSさんにお渡ししました。

これが着物の生地とワイヤーを組み合わせて作品を作るきっかけになりました。

 

 

それからその思川桜の生地を使い、桜のモチーフのブローチや帯留めを作り始めました。

それはとても好評でした。

 

。。。。。。。つづく

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