月別アーカイブ: 2018年8月

結城紬との出会い2

結城紬との出会い1からの続きです。

本場結城紬のイヤリング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中で結城紬の良さを知っていくにつれ他の作品も作ってみようと織元さんの所へ通い生地を分けていただくようになりました。

その頃目に留まったのが、ショール用に織られた目のあらい透け感のある生地でした。

織り目が荒く織られているので、ちょうどふるいの編み目のような生地

ピンク色が綺麗だったので思わず一目惚れ!

(だって、思川桜染めがおピンクじゃなかったから
ピンクに出会えて感激したのです。)

今度は何に仕上げよう?
そう思いながら、生地を斜めに伸ばして見たり丸めて見たり

色々いじっているうちに

これはコロネだ! キラリ〜

閃きとともに、パールを組み合わせたピアスを作ることに決定しました。

 

タイミングよく作品を置いてくださるお店(甘味 カフェ)が見つかり、結城紬で作ったブローチや髪飾りなどをお店に置いていただきました。
(実はこのお店も異業種交流会にいらしてたAさんが、ここならいいかも!と教えてくださったのです。感謝!)

作品をもいていただいて、どれくらい立った頃だったか
私が作ったピアスを買って下さった方がいらっしゃいました。

でも、その方はピアスの穴がなかったので
イヤリングに金具を交換して欲しいと言う希望だったので

お店から
「金具の交換できますか?」とご連絡をいただきました。

金具を変えるだけなので
「もちろん大丈夫ですよ!」とお返事して
お店からピアスを預かり金具をイヤリングに交換して
お客様に郵送させていただきました。

お送りする時に、住所を見るとなんだか近いような感じがしたのですが
引っ越した土地なので、土地勘がなくそれ以上深くは考えていませんでした。

私が金具を交換してから数日後

また、お店からお電話がありました。

金具交換してお送りしたのに何か間違いでもあったかしら?
そう思って出て見ると

「お客様が連絡先の電話番号を知りたいとの事ですが
お知らせしてもいいですか?」

との事。

何か納得できない事でもあるのかしら?
それなら聞いて見なくては!

と思い
「電話番号をお知らせして頂いて大丈夫ですよ!」
とお店の方にお伝えしました。

それから程なくして
イヤリングを納めさせて頂いたお客様(Wさん)からお電話をいただきました。

Wさん「どうもお近くにお住まいのようなので、今度会いませんか!」

私「もちろん、いいですよ!」

女同士家も近いと言うことで、そんな初電話の後
すぐお会いすることになりました。

Wさん「なんか私と同じ匂いがすると思ったのでお会いして見たかったんです!」

私「同じ匂いしますか?」

Wさんは、洋裁をされる方
作品は違えど、手作り仲間という事で
初めて会ったと思えないほど話が弾み
その後もお付き合いをしていただくことになっていきます。

 

。。。。つづく

 

結城紬との出会い 1

思川桜染め

 

 

 

 

 

 

 

 

私が、着物の生地とワイヤーを使った作品を作る大きなきっかけになったのは、引っ越した土地で初めての異業種交流会に参加した事でした。

そこの参加者のSさんに

「桜のモチーフのアクセサリーを作ってもらえませんか?!」

と言われました。

Sさんは、常に身につけられるシルバーアクセサリーが希望だったのですが

私は希望に沿うようなシルバーアクセサリーを作ることが出来ません。

そこで、私に作れる桜のモチーフの作品を考えました。

栃木県の小山市には、ここにしかない思川桜と言う固有の桜があります。

この桜は10枚花びらでとても可愛い花で、ソメイヨシノより少し後に咲きます。

 

色々調べている時に、同じ異業種交流会に参加したAさんが

「この桜で染めた草木染めの結城紬があるので、織元さんの所へ行って見ない!」

と誘ってくれました。

そこで、私は、 Aさんに連れられて結城紬の織元さんの所へ伺いました。

桜で染めた生地だからさぞ綺麗なピンク色なのだろうと想像しウキウキしながら伺いました。

 

織元さんで実際に思川桜で染めた生地を

「これがそうです。」

と見せられてがっかり

なんと生地は、ピンクではなくオレンジより茶色に近いような

まさに草木染めの地味〜〜な色でした。

 

が===ん

 

これで桜か。。。。(@@;

 

一瞬で夢に描いていた桜は散っていきました。

 

しかし、せっかくのチャンス

これはこれで形にしてみよう。

 

気を取り直して生地を分けて頂きました。

 

その価格に、またビックリ(@O@)

 

このサイズでその価格ですか!!

 

「はい、結城紬の手織りの生地は、両側からお札で挟んだ価格以上です。」

なるほど!そんな高級な生地だったのですね〜

伝統工芸の価格を初めて知ることとなりました。

 

さて、ビックリしていてもしょうがありません。

早速、購入して来た結城紬とワイヤーを組み合わせて桜のモチーフを作りました。

 

 

そして完成したその桜を額に収め桜のモチーフを作ってと言ったSさんにお渡ししました。

これが着物の生地とワイヤーを組み合わせて作品を作るきっかけになりました。

 

 

それからその思川桜の生地を使い、桜のモチーフのブローチや帯留めを作り始めました。

それはとても好評でした。

 

。。。。。。。つづく